学習する組織(ピーター・M・センゲ)

※社内メールマガジンに書いた文章を修正したものです

今回は組織開発のバイブルとも言える本をご紹介します。


「学習する組織(Learning organization)」は、1990年代初めにアメリカで提唱された概念です。個人やチームの能力を互いに効果的に高めながら、未来を創り出す力を持続的に伸ばしている組織を指します。

その研究結果を豊富な事例ととともに著したのがピーター・センゲの「学習する組織」です。世界規模でベストセラーになり、日本でも様々な企業がこの概念を採り入れています。

この本では、進化し続ける組織が学習・修得すべきもの(ディシプリン)として以下の5つが挙げられています。

  • システム思考
    複雑に関連しながら動いていく物事のパターンを明らかにし変えるための枠組
  • 自己マスタリー
    個人のビジョン、自分にとって本当に大切なことを継続的に明確にし深めること
  • メンタル・モデル
    私たちがどう世界を理解し行動するかに影響を及ぼす、深く染み込んだ前提
  • 共有ビジョン
    個人のビジョンから、組織が創り出そうとする未来の共通像を共同で掲げる力
  • チーム学習
    メンバーが心から望む結果を出せるようチームの能力を伸ばしていくプロセス

この本のすごいところは、幾多の事例研究に基づいて組織の進化要件をこれら5つにすっきりとまとめ上げているところだと思います。さらにその中で、企業や社会を複雑なシステムと見る視点と、個人・チームの働きにより成り立つものと見る視点とが、深くバランスよく、かつ具体的に使えるツールとともに統合されています。

ハードカバーで580ページもある大部である上に内容も難しいので、社内のチームメンバーでこの本の勉強会を行って読み進めました。興味を持った仲間でディスカッションしながら読み解いていくことにより、各人の負担が減るだけではなく、相互に他の人の知見を得て理解が深まりました。

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